肺がんの分類

肺に発生する悪性腫瘍を肺がん(原発性肺がん)と言います。原発性肺がんでは、大きく非小細胞肺がんと小細胞肺がんに別けられ、そのうちの8割以上が非小細胞肺がんです。さらに非小細胞肺がんは「肺腺がん」「肺扁平上皮がん」「大細胞肺がん」などに分類されます。「肺腺がん」は非喫煙者に多く認められ、「肺扁平上皮がん」と「小細胞肺がん」は喫煙者に多く認められる肺がんです。

よくみられる症状

肺がんの発症初期ではまず症状は現れませんので、定期的な健康診断やがん検診で偶発的に発見されるケースが圧倒的に多いです。さらに進行してくると肺がんは増殖し周囲の組織を巻き込みながら血液やリンパの流れに乗って転移して全身に拡がっていきます。ある程度進行した段階(病期)では、長引く咳、痰(血痰)が出る、息が切れる、呼吸が苦しい、声がかすれる(嗄声)、身体の痛み、発熱など様々な症状が出てきます。

肺がんの検査

現在、呼吸器内科の診療において大きな比重を占めているのが、肺がんの診断と全身薬物治療(分子標的治療・免疫チェックポイント阻害薬を使用した腫瘍免疫療法)です。肺がんの診断のためには、最も合併症の少ない気管支鏡(呼吸器内視鏡)下生検が主に行われます。

当院の院長は、これまで1万件(1997年~2020年8月末の実績)の気管支鏡(呼吸器内視鏡)検査を行ってきた豊富な経験があり、現在も湘南鎌倉総合病院・呼吸器内科の非常勤医師(2020年8月まで主任部長として勤務)として、仮想気管支ナビゲーションシステムと超音波気管支鏡(EBUS; Endobronchial Ultrasound)を組み合わせた気管支鏡検査を行い、正確な肺がんの診断を行っています。
さらにそれらの検査より得られた質の良い生検材料から正確な遺伝子学的診断(EGFR遺伝子変異, ALK融合遺伝子異常, ROS1融合遺伝子異常, BRAF V600E遺伝子変異, MET 14スキッピングなど)を行った上で個別化された分子標的治療(テーラーメイド遺伝子治療)の実践に繋げています。また同時にPD-L1(Programed Death Ligand-1)検査も行い腫瘍免疫療法(nivolumab, pembolizumab, atezolizumab, durvalumabなど)にも繋げています。

肺がんの治療

主に肺がんの種類(組織型)、拡がり(病期)、遺伝子学的診断、PD-L1(Programed Death Ligand-1)検査に基づいて治療法を決めていきます。肺がんが局所に留まっているのであれば、手術療法(放射線治療)をまず考えますが、全身進行性の肺がん(進行して切除が困難なほど拡がっている肺がん)には全身薬物治療を行うことになります。

当院で行う肺がん治療について

正確な遺伝子学的診断に基づいて、全身進行性の肺がんに対する分子標的治療(テーラーメイド遺伝子治療)を通院にて行っております。主な対象となる肺がんは、「EGFR遺伝子変異陽性肺がん」,「ALK融合遺伝子異常陽性肺がん」,「ROS1融合遺伝子異常陽性肺がん」, 「BRAF V600E遺伝子変異陽性肺がん」,「MET exon 14スキッピング遺伝子陽性肺がん」などです。

セカンドオピニオン外来

これまで約25年、肺がんの診断・全身薬物治療に深く携わってきました。これからも継続して携わって参ります。肺がんに対する正しい治療(世界的標準治療)を皆さまに是非ともお伝え致しますので、お気軽にご相談いただければ幸いです。

昌 内科医院

〒251-0052 
神奈川県藤沢市藤沢1006-1-1F

0466-50-1159(いい呼吸)

0466-50-1158

診療科目
内科・呼吸器内科・アレルギー科
アクセス
藤沢駅北口(徒歩6分)
藤沢本町駅(徒歩11分)
院長
三沢 昌史 Masafumi Misawa (医学博士)
診療内容
気管支喘息、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、COPD、高血圧、高脂血症、糖尿病、検診(肺がん検診など)、健康診断(企業健診)、各種予防接種
休診:木曜・日曜・祝日
※初診の方は診療終了30分前までにお越しください
※再診の方は診療終了15分前までにお越しください
※木曜は湘南鎌倉総合病院にて診療しています
診療時間
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18:00
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